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物忘れは自覚があるならアルツハイマーの心配はほぼ不要

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65歳以下の物忘れは認知症とはほぼ無関係

脳神経外科が専門で「もの忘れ外来」を開設している岐阜県のおくむらクリニックには、認知症(ボケ)を心配して受診する人が、毎日100人以上訪ねてきます。

ひと昔まで、そうした患者さんの多くは60代後半以上の高齢者が中心でした。ところが最近は、40~50代の働き盛りの人たちが急に増えてきたのです。みな口をそろえて「物忘れが増えて心配です。アルツハイマー型認知症ではないでしょうか」と聞いてくるのです。

確かに、物忘れの増加は認知症の重要なサインで、認知症の国内の患者数は462万人おり、予備群も含めれば800万人に達すると推計されています。ですから、自分も認知症ではないかと疑うのも無理はないでしょう。

しかし、65歳以下の人がアルツハイマーを発症することは比較的、珍しいことなのです。若年性アルツハイマーは極めてまれにありますが、それ以外の物忘れは、ほとんどの場合、認知症とは無関係です。ましてや、「物忘れをしてしまった」という客観的な自覚があるなら、アルツハイマーの心配はほぼ不要でしょう。

まずはそのことをよく覚えておいてほしいと思います。なぜなら、自分は認知症ではないかと疑って自信を失い、不安や心配などの悲観的な感情をずっと抱きつづけることが、実は本格的な認知症を引き起こすきっかけになりかねないからです。

物忘れが増えたらまずは脳疲れを疑え

では、認知症が原因でないなら、物忘れが増えたのはいったいなぜでしょうか。おくむらクリニック院長の奥村歩先生は、現代社会の情報過多やストレスによる「脳疲れ」が真の原因だと考えています。

現代人は、新聞や本、テレビ、ラジオ、携帯電話やインターネットなどから、極めて膨大な量の情報を得て生活しています。このような有象無象の大量の情報に接することが、脳にとって大きな負担となります。

そもそも「記憶」というのは骨の折れる作業で、多大なエネルギーを必要とします。過剰な情報に接してむやみに脳を酷使していたら、許容量をたちまちオーバーして脳疲れに陥ってしまうでしょう。そして、記憶のしくみに異常が生じ、物忘れが頻発するようになるのです。

脳疲れで物忘れが起こるしくみ

記憶は通常、①記銘・②保持・③検索(想起)という三つのステップで行われます。

①記銘では体験したことを脳に刻み、②保持では刻まれた情報を脳に定着させ、③検索(想起)では必要な情報を選んで思い起こすのです。

脳は、必ずしもこれら三つのステップを確実に実行できるわけではありません。特に、情報量が脳の処理能力を超えたときや、ストレスを感じたときは、①~③のいずれかにエラーが生じやすくなります。

まず、脳の処理能力にはおのずと限界があります。ですから、処理能力を超えた情報が一度に脳に飛び込んできても記銘しきれません。

次に、一度にたくさん脳に入ってきた雑多な情報は印象に残らないことが多く、たとえ記銘できても脳になかなか定着しません。つまり、記憶として保持されないのです。

さらに、ストレスや緊張、不安、焦りを感じると、記憶の検索がうまくできなくなります。人前で話をするさいに緊張のあまり頭の中が真っ白になり、言葉が出てこなくなるのはそのためです。

このように記銘・保持・検索(想起)のシステム障害によって起こる物忘れは、押し寄せる情報の洪水や日常生活のストレスに対し、脳が疲れて悲鳴を上げているサインといえるでしょう。

ですから、物忘れが増えたからといって、いたずらに認知症を疑わなくても大丈夫です。そもそも、本格的に認知症を発症した人は物忘れをしたという自覚がないのです。

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