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物忘れについて

脳は何歳になっても使えば使うほど成長する。そして脳をよく使えば物忘れを減らせることができる

投稿日:1月 27, 2017 更新日:

脳は加齢とともに衰える?

高齢社会の日本では今、パズルや計算ドリルを解いたり、文章を音読したりして脳を鍛える「脳トレ」が大ブームです。東北大学加齢医学研究所教授の川島隆太先生は、脳科学の専門家として、脳トレの本やゲームを数多く監修してきました。

その過程で、脳の働きについて多くの人が大きな誤解をしていることに気づきました。その誤解とは、「脳は加齢とともに衰える」と誰もが当然のように信じ込んでいることです。

そもそも私たち日本人は、「加齢」について否定的に考えすぎる傾向があります。老化とは何かを失うことだととらえ、年を取ると老けて醜くなる、若者のほうが中高年より優れている、などとつい考えてしまいがちです。

しかし、こうした考え方は絶対におかしく、こんな考え方がまかり通る社会は間違っていると川島先生は考えています。

年を取れば、確かに記憶力が衰え認知症(ボケ)を招く危険が高まります。中高年のみなさんが加齢や老化を否定し、「若いころの頭脳を取り戻したい」と願うのは当然でしょう。

高齢になっても脳は知的に成熟する

ところが、私たちの脳は加齢とともに朽ち果てるわけではありません。脳には認知機能をつかさどる「背外側前頭前野」という部位があり、加齢とともに衰える能力もあれば、加齢とともにむしろ成長する能力も数多くあることがわかっているのです。

背外側前頭前野とは、大脳の約30%を占める前頭前野の一部で、いわば脳の司令塔です。

思考する、意思を決定する、行動や感情を抑えるなど、日々の生活で使う高度な能力は、主に背外側前頭前野がつかさどっています。

ここで強調したいのは、年を取ったからといって脳の働きが若い人より劣ることは決してない、ということです。

そもそも加齢とは、精子と卵子が受精して生命が誕生した瞬間から始まる時の移ろいです。つまり、加齢という言葉には本来「生きる」「成長する」と同じ意味があるのです。

年を重ねると、知識が増え、知恵が深まり、視野も広がってくるものです。だからこそ、中高年のみなさんには、高齢期を「知的に成熟する人生の発展期」ととらえ、積極的に楽しんでほしいと川島先生は考えているのです。

アンチエイジンクよりスマート・エイジンク

川島先生が所属する加齢医学研究所では、加齢をマイナスにとらえて老化に抗う「アンチエイジング」ではなく、「スマート・エイジング」という考え方を提唱しています。これは、加齢を老化でなく成長としてプラスにとらえ、賢く受け入れて元気に年を取ろうという考え方です。

例えば、80歳の人が85歳になると、多くの人は「5年分老化してしまった」と否定的に考えてしまうでしょう。そうではなく、5歳の子供が10歳になることは誰もが成長と認めるように、「5年分成長して内面もいっそう成熟した」と前向きに生きることが大切なのです。

私たちは考え方一つで大きく変われます。スマート・エイジングの考え方が社会に普及することを、川島先生は願っています。

記憶力は衰えても知恵・知識は向上

では、加齢とともに脳は具体的にどう変化するのでしょうか。

私たちは一般に、20歳を過ぎたころから脳の働きが衰えはじめたことを自覚します。これは、背外側前頭前野の能力が低下して、記憶力・学習能力・意欲の三要素が20歳前後を境に徐々に低下してくるからです。

しかし、それ以外の脳の働きは、実は加齢による影響をさほど受けません。とりわけ知恵や知識に関する能力は、年とともにむしろ成長し、若者より中高年のほうガ断然優れ、60~80代でピークを迎えるため、背外側前頭前野の能力の低下をカバーしてくれるからです。

さらに最近は、記憶の中枢を担う脳の海馬では、高齢になっても、脳の使い方しだいで神経細胞が新生して増える、という新事実も国内外の研究で解明されています。

以上のことからもわかるように、脳は何歳になっても使えば使うほど成長します。そして、脳をよく使うことが、物忘れを減らしたり認知症を防いだりすることに役立つという研究成果が続々と報告されています。

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