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MCI(軽度認知障害)は「本山式筋力トレーニング」で改善する

投稿日:2月 27, 2017 更新日:

認知症でも治る可能性がある

今、予備軍も含めると、65歳以上の4人に一人が認知症に該当すると言われています。認知症になると、ご本人も家族も隠したがります。一度かかると治らないと思っているからではないでしょうか。

しかし、認知症でも治る可能性があります。少なくとも、予備軍の段階なら確実に治る方法があることを、最初に申し上げておきます。

認知症はいきなり発症するわけではありません。その前に、必ずMCI(軽度認知障害)という段階を通ります。これが認知症の予備軍です。

MCIになると、その後の4年で50%、6年で80%の人が認知症に移行すると言われています。MCIが認知症予備軍と言われるゆえんですが、この段階で、総合能力研究所所長で健康運動指導士の本山輝幸先生が考案した「本山式筋力トレーニング」を実践すると、ほぼ100%治ります。

ここで言う「治る」とは、多少の物忘れはあっても、自分で物事をこなせる状態になることです。

本山先生は14年ほど前から認知症の研究を始め、厚生労働省の認知症予防プロジェクトにも参加して、多くのMCIの患者さんに運動を指導してきました。

運動療法が認知症予防に効果があることは、科学的に実証されています。ウオーキングなどの有酸素運動で脳の血流が増えて脳が活性化することなどが、これまでに報告されています。

認知症になりやすい人には共通の特徴がある

本山先生も、当時は有酸素運動を中心に運動指導をしていました。ところが、いくら運動をしても、認知症を発症する人がいるのです。なぜ、予防できるはずの運動療法をしているのに、認知症を予防できないのか、長年不思議に思っていました。

それが、6年ほど前、本山先生は、MCIや認知症の人に共通する特徴があることに気づきました。

健常な人は、スクワットを30回もすると太ももの張りや痛みで続けられなくなりますが、MCIや認知症の人は、何回でもくり返しできるのです。

そのとき頭に浮かんだのが、認知症の症状の一つである徘徊でした。認知症になると、体力があるとはとても思えないお年寄りが、何時間も歩き続けて遠くまで行ってしまいます。

これは、いくら歩いても、脳が疲れを感じないからです。何回もスクワットができるのも同じです。我慢強いわけでも、筋力があるわけでもなく、「痛い」「疲れた」という感覚が脳に届いていないからです。つまり、感覚が鈍い状態なのです。

痛みの感覚がわかると認知機能も上がる

もし、筋肉から脳に刺激が伝わる感覚神経がきちんとつながっていたら、MCIにならないのではないだろうか。そう考えた私は、いろいろな運動を取り入れて、試してみました。

ウオーキング、ダンス、水泳、自転車こぎなどの有酸素運動はもちろん、軽い筋トレなども行いましたが、感覚神経はつながりませんでした。

ところが、唯一つながったのが、強めの筋トレでした。いくら運動をしても平気だった人たちが、きつめの筋トレを続けると、「痛い」「疲れた」と言うようになったのです。

そして考案したのが、「脳括スクワット」をはじめとした「本山式筋力トレーニング」です。

寝たきりと言われた人が普通の生活に戻れた

感覚神経がつながったかどうかを調べる機器は、まだありません。本人の「痛い」「疲れた」という感覚だけが指標です。

しかし、この痛みの感覚と認知機能テストの結果は、見事にリンクしています。それまで、テストの点数が認知症レベルだった人が、筋トレで痛みを感じるようになると、健常者に近いレベルまで点数が上がるのです。

本山先生はこれまで、数えきれないほどのMCIや認知症の人たちに本山式筋トレを指導してきましたが、MCIの段階なら、早ければ2カ月で、ほぼ100%、改善が見られます。

若年性の認知症で、数年後には寝たきりになると言われた人が、普通に生活できるようになった例もあります。

以前、健常者とMCIの人に、週1回、3カ月間筋トレをやってもらい、注意力や記憶力などの認知機能を調べたことがあります。すると、MCIの人はすべての項目で認知機能が戻っており、特に記憶力は153%と顕著に改善していました。

このように、MCIの段階なら、治る可能性は非常に高いのです。そればかりか、若年性や進行性の認知症でも、元気な脳細胞が残っていれば改善の可能性があります。皆さんもぜひ、挑戦してみてください。

本山式筋力トレーニングのやり方

・やり方その1

①手を胸の前でクロスさせ、ひざとつま先を外側にむけた状態から足を肩幅の2倍以上開く。

②ゆっくりと腰を落とし、お尻に全神経を集中しながら10cmずつ20回上下する。

・やり方その2

①足を肩幅の2倍以上開き、腰を落としひじを膝の内側にあてがう。

②ひざを力一杯閉じる動きとひじで開こうとする動きを同時に10秒間行う。相反する2つの刺激を同時に与えることで脳細胞が刺激される

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