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物忘れの予防法としておすすめ「美術療法」

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臨床美術の通所施設を日本で初めて開設

年齢とともに、物忘れや、記憶力の低下などに不安を覚えることが多くなりますが、同時に、その先に待ち構えている「認知症」のことも気になるでしょう。

そんな、物忘れや認知症の予防法としてお勧めしたいのが「美術療法」です。

専門的には、臨床美術と呼ばれています。

臨床美術とは、絵を描いたりものを作ったりといった創作活動を治療やリハビリに生かす、という新しい療法です。

埼玉県の木村クリニックでは、2003年から、臨床美術の適所施設を併設。施設には、10名前後の軽度の認知症の患者さんが、絵画をはじめ、紙細工や粘土細工の創作活動を行うために通われています。

病院内には、患者さんたちの色とりどりの作品を飾らせていただき、外来の患者さんや、病院スタッフの目を楽しませてくれているのです。

ちなみに院長の木村伸先生は、この臨床美術の発案者の一人で、医師の木村先生と、美術家、介護カウンセラーがチームを組んで1996年にこの療法を立ち上げました。現在では、全国の脳神経外科や認知症の専門病院、介護施設などのリハビリや介護プログラムに導入されています。

絵を描く過程を治療やリハビリに生かす

臨床美術の目的は、創作を楽しむことで患者さんの心が解放されることです。そして、生きがいをもって楽しく生活してもらうことです。

一般的な「アートセラピー」とは異なり、臨床美術では、患者さんが描いた絵を分析して、診断することはありません。

あくまでも、「絵を描く過程」を治療やリハビリに生かす、というスタンスで行うのです。

木村クリニックでも、臨床美術を認知症の進行防止や症状の改善、患者さんの生きがい作りに役立てています。

特に、軽度の認知症の患者さんの場合は、定期的に施設に通い絵を描き続ける中で、物忘れや興奮が治まったり、行動や気持ちに落ち着きが見られたりするようになります。

また、これまでの事例をみても、日ごろは集中力に欠ける患者さんでも、絵を描くなどの創作活動だと意欲が出てきて、楽しんで長く継続できることもわかっています。

五感で感じて右脳を刺激するプログラム

臨床美術は、五感(視覚・聴覚・喚覚・味覚・触覚)で感じることを優先させるよう、プログラムされています。

リンゴを描くときは、患者さんにリンゴを手で持ってもらって重さを感じたり、においをかいでもらったりしてから、描いてもらうのです。五感を生かして絵を描くと、脳の中でも、特に感覚や感性をつかさどる「右脳」が刺激されます。

通常、私たちが絵を描くときは、対象物を「頭の中にある概念」で描きがちです。先の例で言うと、「リンゴを描く」と思った時点で、自分の頭の中にある「リンゴとは、なんとなくこういうものだ」というイメージだけで措いてしまうケースが多いのです。そこで、臨床美術では見たままを描けるように工夫を凝らしています。

例えば「花」を描く場合、全体を覆い隠し、一部を見えるようにしておきます。見える部分を描くわけです。または、模写をする場合、対象物を逆さまにするなどイメージできない状態にして見たままを描くわけです。このような工夫をすることにより、誰でも個性的で面白い絵が描けます。

「右脳」が刺激されると、元気になる、うれしくなるなどの前向きな感情も現れてきます。臨床美術では患者さんの作品を具体的にほめます。ほめられることによって患者さんは自信を持ち、より楽しむことができます。

健康な人にもお勧め

このプラスの感情が、認知症の患者さんの行動や気持ちを落ち着かせたり、物忘れや意欲低下の改善に働くと考えます。五感を生かして描く、という理由はこんなところにあるのです。

一方で、臨床美術は、認知症のあるなしにかかわらず、脳の活性化に役立つので、健康な人にもお勧めです。一般の人が臨床美術を実践する場合も、やはり、楽しみながら創作することが大切です。出来栄えや人の評価を気にすることなく、楽しんで描くことに重きを置いてください。

大切なのは、やってみたいと思ったら、すぐにできる環境を作っておくことです。道具も描き方もハードルを低くしておくほうが習慣になりやすく、その習慣が脳の老化を予防する手立てになります。

新聞紙にクレヨンで絵を描くという画法がありますが、とてもユニークで興味深い方法です。「絵を描く」というなんとなく高いハードルが、クレヨンと新聞紙という身近にある道具を使うことで、払拭されると思います。何より、楽しんで創作活動を続けることは、脳の活性化や生きがい作りに役立つでしょう。

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