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脳を活性化する筋トレで若年性アルツハイマーが劇的に改善

投稿日:2月 10, 2017 更新日:

脳活スクワットで感覚神経がよみがえり若年性アルツハイマーがよくなった東京都 56歳 会社員 男性の方の体験談です。

運転中に逆走したり馴染みの道で迷ったり

「若年性アルツハイマーです」。

近隣の総合病院でそう告げられたとき、私は53歳。自分の耳を疑いました。認知症は老人がなる病気で、まさか50代の自分がなるとは、夢にも思っていませんでした。

それでも、診断の半年くらい前から「どこかおかしい」という自覚はありました。というのも、車の運転中にうっかり逆走したり、信号待ちでそのまま眠り込んだりという、考えられないミスをしたのです。

ほかにも、いつもの道なのに自宅に帰れなくなったり、会社の駐車場で出口がわからなくなったりしたこともありました。

自分の中で何かが起きている。そんな漠然とした不安がありましたが、疲れがたまっているのだろうと、軽く考えていたのです。

しかし、会社の人は気付いていたようです。私は仕事量を徐々に減らされていきました。そして平成25年1月、会社から病院を受診するように勧められ、その結果が、冒頭の若年性アルツハイマーでした。

会社の助言もあり、認知症にはお茶の水の朝田隆先生がいいということで、すぐさま予約を入れました。

朝田先生のところでは、まず認知機能がどの程度あるのかを調べる検査を受けました。これが悲惨でした。

例えば、朝田先生が両手でチューリップの形を作って「まねしてください」と言うのですが、私はまったくできませんでした。ほかにも、時計の絵を措くという課題では、どうしていいかさっぱりわからず、頭を抱えて「時計って、何?」と言う私に、付き添っていた妻は愕然としたそうです。

きつめの筋トレをしてもまったく平気だった

病院から認知症の薬などが処方されたほか、私は筑波大学の認知カアップトレーニングに参加することになりました。そこでは、絵を描いたり、歌を歌ったり、楽器を弾いたり、認知機能ゲームやストレッチ、筋力トレーニングなどを行います。

筋力トレーニングは、脳括スクワットなど強めの筋トレを行います。考案した本山輝幸先生の話では、「筋肉に負荷をかけて痛みを感じると、感覚神経を通じて脳に刺激を与えるこできる」そうです。

しかし私は、びっちりトレーニングをしても、痛みをほとんど感じませんでした。10段階で表すと、痛みの程度は、2~3でした。

そのころ、本山先生に「毎日仕事で一万歩以上歩いていたけど、まったく疲れなかった」と自慢げに話したことがあります。すると本山先生は、「それが認知症になる人の兆候なんです」と、指摘されました。

感覚神経が鋭くなっていると、きつい労働や筋トレをしても、痛みや疲れを感じにくいそうで、認知症になる人の大部分に見られる兆候だそうです。

それでも、「続けていくうちに、感覚神経がつながるときがきますよ」と励まされ、筋トレを続けました。

「高度によくなった例」と朝田先生

本山先生の言う「そのとき」は、意外に早く訪れました。筋トレを始めて4カ月ほどたった暑い盛りのことです。

居間のレザーのソファに座ったところ、お尻がほのかに温かいことに気付きました。妻が、私が座る直前まで座っていたので、温もっていたからです。

このとき初めて気付いたのですが、私はこの2年間、太ももの裏側に温かいとか冷たいという温度を感じたことがありませんでした。「ああ、これが脳と感覚神経がつながるってことなのか!」と実感しました。

以後、筋トレでも少しずつ痛みを感じるようになってきて、今は10段階中7くらいの痛みを感じているような気がします。筋トレ後も、心地よい疲れを感じるようになりました。

トレーニングの一つである認知機能ゲームも、最初のうちは全然できなかったのに、日を追うごとにできるようになってきました。今では、ゲームによっては、参加者の中で一番成績がよいこともあります。

認知症、とりわけ若年性アルツハイマーは、治らないといわれています。しかし、私は明らかに改善しています。会話もスムーズで、病気のことを打ち明けた知人に会うと、かえって驚かれるくらいです。

朝田先生からも「あなたは高度によくなった例です」と、お墨付きをいただきました。

最初の診断の後は絶望しましたが、あきらめずにトレーニングを続けて、本当によかったです。これからも、トレーニングを続けていくつもりです。

メモリークリニックお茶の水院長 朝田隆先生の解説

この方は、デイケアだけでなく、家庭でも意欲的にトレーニングに励んでいるそうです。

通常、認知症になって2年もたつと、脳の機能はかなり落ちるものです。また、脳が萎縮すると、記憶の機能は低下する一方と考えられています。

しかし、この方を見ていますと、日々のトレーニングによって集中力や注意力が鍛えられたおかげか、記憶の低下をカバーできていることがわかります。また、それが問接的に認知機能の向上につながり、よい状態を維持できているのでしょう。

こうした効果は、トレーニングの内容のよさだけでなく、同じ悩みを抱える人同士が、みんなで一緒にがんばることで生まれるのではないでしょうか。その効果も大きいと思います。

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