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記憶力を高める物質が確認された「脳を活性化するハーブ」

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認知症は身近な病気になった

2015年1月、厚生労働省は認知症の人が10年後の2025年には700万人に達するとの推計値を発表しました。これは、65歳以上の5人に1人が認知症になる、ということを示します。中高年にとって、認知症はもはや他人ごとではない身近な病気といえるでしょう。

認知症には、脳卒中が主な原因の脳血管性認知症や、脳が萎縮するアルツハイマー病、大脳皮質にレビー小体といわれる異常たんばくが蓄積して起こるレビー小体型認知症などいくつかの種類がありますが、このうち最も多いのはアルツハイマー病です。

愛知県にある国立長寿医療研究センターで所長を務め、認知症の研究を30年以上続けてきた、順天堂大学大学院客員教授の田平武先生は、現在、東京都にある順天堂大学医学部附属順天堂医院と岐阜市にある河村病院で、認知症や軽度認知障害の患者さんの診療を行っています。

診療で認知症と判断した人の7割がアルツハイマー病でした。

記憶の要所である海馬周辺で影響が

アルツハイマー病の治療で基本的に用いられるのは、アリセプト(塩酸ドネぺジル)という薬です。アリセプトは、脳の神経伝達物質である「アセチルコリン」を分解するアセチルコリンエステラーゼという酵素(化学反応を助ける物質)の阻害薬です。わかりやすく説明しましょう。

私たちの脳には無数の神経細胞があり、そこから触手のような突起(神経突起)が伸びて、別の神経細胞が結びついています(この接点をシナプスという)。シナプスでは、さまざまな情報が送受信されていますが、情報を電気信号として伝えているのが、「神経伝達物質」です。神経伝達物質には、さまざまな種類があります。

アルツハイマー病の患者さんの脳は、シナプスそのものが減少していて、しかも神経突起がズタズタに切断されて多くの神経細胞が壊死しています。

特に、記憶の要所である海馬周辺で記憶や学習に関する情報を伝える神経伝達物質のアセチルコリンを作る神経細胞が壊死しており、ひいては脳内にアセチルコリンの不足していることがわかったのです。

そこで、アルツハイマー病の人は、脳内で放出されたアセチルコリンを酢酸とコリンに分解するアセチルコリンエステラーゼの働きを抑えることが必要で、そうした作用のあるアリセプトが開発され、治療に利用されるようになったわけです。

アリセプトに代わる栄養補助食品を探していた

アルツハイマー病とすでに診断された人は、アリセプトを服用すべきです。しかし、アリセプトの処方では、問題があります。

それは、アルツハイマー病には15~20年くらいの潜伏期間がありますが、この期間中に治療薬であるアリセプトが処方されないことです。

アルツハイマー病は、脳にアミロイドβという異常なたんばく質の蓄積することが原因とされていますが、このアミロイドβはゆっくりと少しずつ脳にたまっていくため、アルツハイマー病と診断されるまでの間が潜伏期問といえます。

明らかにアルツハイマー病の兆候があっても、この潜伏期間中だとアリセプトは処方できません。なお、軽度認知障害と診断された場合も、アリセプトは処方できないことになっています。

また、老健と略される介護老人保健施設に入所している場合、包括医療制度(国が推奨する医療費支払い制度)のコスト面からアリセプトなど高額な薬の使用が中止されることがあります。

そうしたことから、田平先生はアリセプトに代わる栄養補助食品を探していましたが、そのさい特に興味を持ったのがシダ植物の「トウゲシバ」です。

アリセプトと同様の作用があり注目されたハーブ

トウゲシバとは、日本でも北海道から沖縄まで全国各地に自生している常緑の多年草です。森林の湿った日陰に生育し、草丈は7~20cm、中には30cmに及ぶものがあります。その外観から「千層塔」という別名もあります。
このトウゲシバには、アルカロイド(有機化合物)のヒューペルジンAという成分が含まれており、これに驚くべき働きのあることがわかりました。

中国で行われた実験では、ヒューペルジンAをとったら、ラット(実験用のネズミ)の大脳皮質のアセチルコリンやノルエビネフリン(ノルアドレナリン)、ドーパミンなどの神経伝達物質が著しく増えたと明らかになったのです。

また、ヒューペルジンAをとると、脳の内側前頭葉皮質と海馬という部位にアセチルコリンが著しく増加することもわかりました。

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