最近物忘れが多い!

近頃どうも物忘れが激しいと感じている人へ役に立つブログ

物忘れ防止の食べ物・飲み物 認知症対策

「たっぷり水分補給を行う」だけで認知症が改善していく

投稿日:

「脳の萎縮説」は間違い

国際医療福祉大学大学院教授の竹内孝仁先生は、長年医師の立場から、介護の世界を見てきました。一般に認知症は、脳に病変や萎縮が見られる「脳の病気」だといわれています。しかし、かれこれ40年以上、認知症とかかわってきた竹内先生の経験からいうと、認知症は脳の病気ではない、ということが断言できます。

確かに、認知症の人の脳を調べると、萎縮が見られることがあります。ですが、萎縮というものは通常の老化現象で、年を取れば、ほとんどの人に認められるものなのです。

認知症を「脳の病気」という一側面からだけ見てしまうと、認知症という病気の全体像を見失ってしまいます。

では、認知症を引き起こす原因は何か。それは、以下の四つに分類することができます。

①脳の加齢による変化

②社会的な要因

③心理的な要因

④身体的な要因

体調を改善し、気分よく過ごすことが最優先

脳の加齢による変化とは、先述した通常の老化現象です。社会的な要因とは、転居や退職といった環境の変化。心理的な要因とは、死別や一人暮らしといった孤独感の増大。身体的な要因とは、病気や痛みといった体調の悪化を指しています。

特に竹内先生が注目しているのが、④の身体的な要因です。

高齢者に限らず、人間は体調がいいと気分がよくなります。そして、気分がよいときは認知力(理解力、判断力、記憶力)が上がり、気分が悪いと低下する。このことは臨床研究でも明らかになっていますが、実は、こんな当たり前のことが、医療の世界では、これまでまったく顧みられてきませんでした。

認知力を上げるためには、体調を改善し、気分よく過ごすことが最優先なのです。

「水分補給」だけで異常行動が減った!

竹内先生は、認知症患者の体調をよくし、問題行動を改善させるために、さまざまな試みをしてきました。そこで行き着いたのが、「水」の問題でした。

人間は、体に水分が足りなくなると、覚醒水準(脳の活動状態)が低くなりますが、高齢になると、さらにその度合いは強くなります。

例えば、65歳で体重50kgの人が、体の水分量の1~2%、わずか250~500mlの水分が欠乏しただけで、意識障害を起こすこともあるのです。

ちなみに、体の水分量の3%が欠乏すると、脳梗塞の危険性が高まり、7%の欠乏では、叫覚、幻聴、意識の混濁が起こるとされています。

実際に、複数の特別養護老人ホームで一定期間観測したところ、「たっぷり水分補給を行う」老人ホームは、「水分補給を優先していない」老人ホームに比ベて、認知症患者の夜間の異常行動が極端に少なかった、ということがわかりました。

水分補給の効果は、比較的早く見られるのが特長です。

夜、興奮して歩き回ることが続いた認知症の男性に、日中、水分を十分取ってもらったところ、その翌日には症状が治まり問題行動が減った、という例がいくつもあります。

竹内先生は、認知症の改善には、1日に1・5リットルの水を取ることをお勧めしています。朝、起きがけにコップに1杯。食間や食後はもちろん、小まめに水分を取ることが肝心です。水だけでなく、お茶や麦茶でもいいでしょう。

記憶に関する改善が顕著に現れた

たくさん水分を取ると、頻尿が心配されるかもしれません。頻尿によって問題行動が増え、熟睡できず、体調が悪化することを懸念されるのでしょう。しかし、その心配は無用です。

水をたっぷり飲むことで、睡眠レベルが深くなり、熟睡度を高める、という効果があるのです。内臓の機能を支配する自律神経のうち、副交感神経(心身をリラックスさせる神経)が優位になり、排尿が抑制されるからです。

それまで、夜中に10回以上トイレに起きていた70代の認知症の男性が、1日に1・5リットル、水を飲むようにしたところ、トイレに起きる回数が0~1回に減った例もあります。記憶力や理解力も上がり、身の周りのことができるようになっています。

また、九州のある市で行われた調査では、認知症患者に、介護者が水をよく飲ませることを心掛けた結果(半年間)、認知症の周辺症状の約96%が改善したという報告があります。特に、記憶に関する改善が顕著に現れたのが特長です。

これからは、認知症の治療法が根本から変わるはずです。「認知症は水で治る」と言っても過言ではありません。ただし、心不全や腎不全の可能性がある場合は、注意が必要です。かかりつけの医師に相談した上で始めてください。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-物忘れ防止の食べ物・飲み物, 認知症対策

執筆者:

関連記事

「納豆とアマニ油」は最強の物忘れ予防食

納豆は日本が誇る物忘れ予防食 物忘れの予防や改善のために、もっともパワフルな食品は納豆です。ひろかわクリニック院長の広川慶裕先生は日々、「納豆は日本が生んだ最高の食べ物です!」と、声を大にして患者さん …

リノール酸を多く含むサラダ油の過剰摂取が、脳の衰えを招き物忘れが多くなる

油は摂取量よりも種類に注意が必要 健康志向の高まりから、カロリーが高い油脂(食用油)の摂取量を気にする人は多くいます。しかし、油脂の種類まで吟味する人はあまりいないでしょう。実は、脳をむしばむ落とし穴 …

ホウレンソウの「葉酸」とウコンに含まれる「クルクミン」が認知症予防には有効

酸の摂取量が多いとアルツハイマーの発症リスクが低い 最近、注目されているのがビタミンB群の「葉酸」です。 米国コロンビア大学などの研究で、葉酸の摂取量が多い人はアルツハイマー病の発症リスクが低減すると …

コミュニケーション能力の低下にかかわる側頭葉を刺激する「隠れワードサーチ」

コミュニケーション能力にかかわる領域 認知症が進行していく過程でよく見られるのが、次のような症状です。 ①会話の聞き取りが難しくなる 認知症の人は、会話を聞き取る速度が健常者の半分程度になります。 ② …

ウオーキングや日記をつけるなどで脳を活性化し認知症・物忘れを予防

65歳で8人に1人85歳では5人に1人 認知症とは、「脳がなんらかの原因によって本来の働きを失い、記憶や思考、判断力など二つ以上の知的機能に障害を生じ、社会生活ができなくなる状態」のことです。 原因と …