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「ヤマブシタケ」のアルツハイマー病に対する有効性が実験で明らかに

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神経細胞を活性化させる物質が増加

アルツハイマー病の研究が進む中、その発病と進行を抑える働きが期待できる食品として「ヤマブシタケ」が注目を集めています。

ヤマブシタケは、クヌギ・クルミ・シイなどの樹幹や倒木に生える食用キノコで、山伏の装束の胸についている丸い飾りに似ていることから、その名がつきました。

アルツハイマー病に対する有効性は、静岡大学の河岸洋和教授と岐阜薬科大学の古川昭栄教授によって確認されています。河岸教授らは、ヤマブシタケの中にヘリセノン、エリナシンといった成分を発見し、これらがNGF(神経成長因子)という物質の分泌を促した結果、脳の神経細胞が増殖することを突き止めたのです。

実際に、ヘリセノンやエリナシンを痴呆状態にしたマウスに与えたところ、記憶力や学習能力の向上が見られました。この試験結果から、ヤマブシタケにはアルツハイマー病の進行を抑える可能性があると推測されています。

意欲や自立性が増し要介護度も改善した

浴風会病院(東京都杉並区)でも、ヤマブシタケの栄養補助食品を使った試験を行っています。試験では、アルツハイマー病の患者さん21人(平均年齢75.5歳)に、朝食時と夕食時に1.5gずつ(一日合計3g)のヤマブシタケを3カ月問とってもらいました。

その結果、意欲低下・無関心・自発性低下・ウツ状態・幻覚・異常行動・徘徊などアルツハイマー病の周辺症状の改善が、21人中14人(66.7%)に認められました。もちろん、ヤマブシタケを摂取した全員に副作用はなく、便秘や下痢など消化機能の改善効果も認められています。

また、宏愛会第二リハビリテーション病院(群馬県桐生市)では、アルツハイマー病や脳血管性認知症の患者さん7人に、ヤマブシタケ入りのみそ汁や煮物を半年にわたって食べてもらう試験を行いました。すると、7人全員に意欲や自立性の向上が見られたほか、症状が進行している3人も要介護度が5から4に改善したそうです。

ヤマブシタケの味は淡白なので、みそ汁やお吸い物の具としてとったほうが食べやすく食感も楽しめるでしょう。

なお、最近は粉末状の栄養補助食品も市販されているので、手軽に摂取したい場合は、こうしたものを利用するのもおすすめです。

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