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カレーのウコンにアルツハイマー病の予防効果が期待できる

投稿日:11月 20, 2017 更新日:

ウコンの色素成分が神経細胞を保護する

カレーは今や日本人の国民食です。農林水産省の統計によれば、一人当たり年に約78回、つまり週に約1.5回
はカレーを食べていることになります。

カレーには少なくとも5種類から数十種類の香辛料が使われており、その中でも欠かせないのが、黄色の色づけと独特の風味のもとになっているウコン(ターメリック)です。実は、このウコンの色素成分にアルツハイマー病の予防効果が見つかっています。

アルツハイマー病の脳には、老人斑と呼ばれるシミがあちこちに浮き出てきます。

老人斑はアミロイドβという異常なたんばく質が線維化して神経細胞に沈着することで起こり、老人斑が出た部分の神経細胞は死滅します。

ところが、ウコンの色素成分であるクルクミンには、アミロイドβの沈着を抑えて神経細胞の死滅を防ぐ働きがあるのです。金沢大学の山田正仁教授がアミロイドβを含む溶液にクルクミンを加えて観察したところ、アミロイドβが分解して線維化も大幅に抑えられたと報告しています。

また、マウスを使った実験でも、クルクミンを与えたマウスは老人斑の発生が30%も減少していました。

クルクミンによる神経細胞の保護作用は、海外の研究でも発表されているため、カレーなどのウコン食品をとることは、アルツハイマー病予防に有効だといえるでしょう。

ウコン粉末を料理にかけてとってもいい

では、カレーからクルクミンを摂取する場合、どれくらいの量を食べればアルツハイマー病の予防効果が期待できるのでしょうか。

これまでの研究結果をまとめると、クルクミンの摂取目安量は一日当たり約30mgになります。これはカレー一食でほぼ補える量ですが、市販のカレールーには塩分や脂肪分が多く、ライスには糖質が多く含まれていることから高血圧や糖尿病も心配です。

そこで、ウコン粉末を多めに複数の香辛料を調合し、カレー粉から手作りすることをおすすめします。

市販のカレールウを使うときも必要量の半分に減らし、不足分をウコン粉末やニンニク、ショウガ、タマネギ、野菜ジュースなどで補い、異材も椚聖采をふんだんに使ったベジタブルカレーなら塩分や脂肪分の過剰摂取が防げるでしょう。

とはいえ、いくらカレー好きな日本人でも毎日食べつづけるのは現実的ではありません。その場合は、ウコンの粉末をスープや妙め物、ヨーグルトなどに小さじ一杯(2~3g)かけたり、ウコンの栄養補助食品をとったりしてクルクミンを補給する方法もあります。

しかし、肝臓病の人や妊娠中の人、高血圧や糖尿病の薬を服用している人は、ウコンの摂取によって副作用が出る恐れもあるので、必ず医師に相談してください。

サフランの色素成分にも健脳効果がある

カレーライスにするときは、ご飯をサフランライスにすると、サフランの健脳効果も期待できます。サフランはアヤメ科の植物で、主にめしべの部分が黄色い色づけの香辛料として使われています。

サフランのめしべには「クロシン」という色素成分が含まれており、神経細胞を活性化して睡眠障害や物忘れを改善する働きがあるのです。名古屋市立大学で行われた不眠症に対する試験でも、サフランを摂取した患者さん23人の約9割に不眠症の改善効果が現れています。

サフランをひとつまみ入れて炊き上げたサフランライスを使えば、アルツハイマー病を予防するカレーの働きは、いっそう高まりやすくなるといえそうです。

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