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物忘れ防止脳トレ 認知症対策

物忘れやうっかりミスが改善する「全脳パワードリル」

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独自の認知症対策を考案し、大きな注目を集めている熊本県

超高齢社会(高齢化率が21%を超えた社会)を迎えた日本では、認知症の患者数が増加の一途をたどっています。厚生労働省の発表によれば、認知症の患者数は462万人を超え、2025年には700万人に達すると予測されています。

そのため近年、認知症対策を重要な施策として位置づけ、多くの自治体がその対策に尽力しています。将に、認知症になっても患者さんが安心して暮らせる地域づくりが強く求められているのです。

そうした中、熊本県では全国に先がけ、「熊本モデル」と呼ばれる独自の認知症対策の医療体制を考案し、大きな注目を集めています。これは、認知症の早期診断や専門的な治療を行う「地域拠点型」の病院を県内9カ所に指定し、それらを統括する「基幹型」と呼ばれる病院を中心に据えた二層構造の医療体制です。

さらに、県内では「身近型」と呼ばれる認知症診療の研修を受けたサポート医や地域のかかりつけ医のいる病医院が連携し、多くの県民が通院で専門的な医療を受けられるようになっています。

視察者が殺到する認知症対策

診断が難しかったり症状が重篤だったりする患者さんについては、基幹型病院である熊本大学医学部附属病院や地域拠点型病院が受け入れることで、効率化が図られているのです。

今後は、県内の介護施設とも緊密な連携を取れるように体制を整えることが期待されています。

そのほか、熊本県では、認知症の正しい知識を持ち患者さんやその家族をケアする「認知症サポーター」の養成にもカを入れています。現在は釣19万人が認知症サポーターとして認定されており、蒲島郁夫県知事もその一人です。

こうした取り組みが功を奏し、熊本は県民の認知症に対する理解度が全国でもトップレベルです。熊本は、最先端の認知症対策に取り組む全国有数の先進県で、全国から視察者が数多く訪れているのです。

認知症予防には食生活も大事

江頭洋祐先生は、現在、熊本市南部の介護老人保健施設のぼたん園の施設長を務めながら、隣接する御幸病院で物
忘れ外来を担当しています。

ぼたん園や御幸病院は、認知症対策の総合施設である「みゆきの里」の敷地内にあり、複数の施設が連携して医療・介護・福祉と多角的なアプローチで認知症のケアを行っています。

御幸病院の物忘れ外来で認知症と診断された患者さんは、ぼたん園で脳と体のリハビリ(機能回復訓練)を行って改善をめざします。敷地内には、重症の患者さんを受け入れる入居施設も備えています。

なお、江頭先生は、内科医の立場から、認知症対策の一環として施設で提供する「健脳食」の研究にも力を入れています。

健脳食とは認知症予防や健康維持を目的とした食事のことで、脳機能のアップに役立つDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含む青魚、脳の神経伝達を活性化させるレシチンが豊富な大豆、抗酸化作用(活性酸素の害を除く作用)の強いビタミンやポリフェノール(植物の色素成分)が含まれる緑黄色野菜といった食材を積極的に活用します。

認知症の対策には、こうした食生活も大変重要です。

県の認知症予防事業で活用する脳トレ

みゆきの里の介護施設で、脳のリハビリの中核となるのが、理学療法士の川畑智さんが作成した「全脳パワードリル」です。脳は領域によって働きが異なり、意志決定や集中力、判断力を担う「前頭前野」、筋肉の司令塔である「運動野」記憶を一時的に保管する「海馬」などに分かれています。

全脳パワードリルは、脳を領域ごとに、楽しく、効果的に刺激するよう工夫を凝らした独自開発の脳トレプログラムです。

全脳パワードリルは、県内の介護施設や認知症予防教室で、認知症の予防や改善を目的として利用されています。しかも、認知症の予防・回復に多くの実績を上げ、物忘れやうっかりミスが改善すると人気を集めているのです。

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-物忘れ防止脳トレ, 認知症対策

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