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チョコレートの効果で物忘れが減少し認知症防止にも役立つ

投稿日:8月 18, 2017 更新日:

 

チョコを食べる国ほどノーベル賞受賞者が多い

「スイスやデンマークなど、チョコレートをたくさん食べる国ほどノーベル賞受賞者の数が多い」

そんなユニークな調査結果が2014年に発表されました。

国別のチョコレート消費量とノーベル賞の受賞者数は比例の関係にある、というのです。これはチョコレートに含まれる抗酸化物質、カカオポリフェノールに思考力を高める効果があるからではないか、と注目を集めました。

非常に面白い考察ですが、ノーベル賞の受賞にはさまざまな要因が関係しているので、チョコレートの効果と決めつけることは難しいでしょう。

しかし、チョコレートが脳の機能を高めるのは本当です。それを科学的に検証したのが、2015年に愛知学院大学教授の大澤俊彦先生たちが、株式会社明治と共同で行った研究です。

チョコで「脳の栄養」が増える?

この研究では、45~69歳の蒲郡市民および近辺に住む人347人(男性123人、女性224人)に1カ月間、毎日、チョコレートを食べてもらいました。

研究で用いたのは、カカオの含有量が72%の「高カカオポリフェノールチョコレート」25gです。1個5gなので、それを5個ということになります。

摂取の前後に、36問の質問からなる健康調査アンケートを実施した結果、チョコレートを食べた後は、精神的にも肉体的にも活動的になることがわかりました。

その要因となるものを探ったところ、チョコレート摂取後にはBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質が血液中に増えることがわかったのです。

血中のBDNFは、「血液脳関門」という、脳の神経細胞に有害物質が人らないよう守っているバリア機能を通過することができます。

BDNFは、脳神経の産生や成長、再生を促すとても重要なたんばく質で、「脳の栄養」ともいわれています。脳内では記憶をつかさどる海馬に高濃度で存在します。

BDNFの発生量を減らしたり、BDNFに関わる伝達を制限したりすると、記憶や学習の能力が低下することが研究で確かめられています。

65歳以上になると減っていってしまう

これらのことから、BDNFには、海馬での記憶や学習などを促す作用があると考えられています。

脳にとって重要なBDNFですが、65歳以上になると年齢を重ねるごとに減っていってしまい、物忘れなどが多くなってしまうのです。

このBDNFの減少と認知症に関連性があることも報告されています。というのも、アルツハイマー型認知症の重症度が高い患者ほど、BDNFの血中濃度が低いのです。

ちなみに、アルツハイマー型認知症は、酸化ストレスで海馬にある神経細胞が細胞死を起こすことによって起きる、と考えられています。

BDNFが減ると、海馬にある細胞への栄養補給が滞ります。その結果、認知症の進行が促されるのかもしれません。

以上のことから、BDNFを増やすことは、物忘れやアルツハイマー型認知症を予防するために、非常に重要だと考えられます。

→チョコレートは物忘れ防止以外にもいろいろな効果が

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