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レシチンこそ脳を活気づけて物忘れもウツも認知症も防ぐ驚くべき栄養素

投稿日:6月 28, 2017 更新日:

レシチンは細胞に栄養を送る細胞膜の主成分

1840年代に、フランスの化学者によって、卵の黄身から「レシチン」という成分が発見されました。レシチンは、リン脂質(リンを含んだ脂質)の代表的なもので、ホスファチジルコリンともいわれます。

以降、レシチンの研究が進み、1972年に米国の健康雑誌『プリベンション』で、ブルーノ・マーコという学者が、「レシチンは生と死を左右する成分」という意味の言葉を残しています。このときすでに、レシチンが私たち人間にとって、生命の基礎物質ともいえる成分であることがわかっていたのです。それについて、説明していきましょう。

私たちの体は、約60兆という膨大な数の細胞からできています。これらの細胞が、イキイキと活動するためには、血液から送られてくる酸素や栄養素を細胞内に取り入れるとともに、細胞内に生じた老廃物や有害物質を血液に戻す(排泄する)必要があります。

これがうまくいかないと、細胞の働きが低下し、やがては脳も内臓も神経もすべての組織の働きが鈍って、体に悪影響(いわゆる老化現象)が生じます。

細胞にとって必要なものを受け入れ、不要なものを排泄する役割を担うのが、二重の層でできている細胞膜で、これを構成する成分の約50%がレシチンなのです。したがって、レシチンが足りなくなると、細胞膜の働きが低下し、体のあらゆる場所で悪影響が生じます。

レシチン不足で脳の神経細胞がやせ細る

そんなレシチン不足の害で怖いのが、脳への影響です。

私たちの脳内には数多くの神経細胞があり、神経伝達物質であるホルモンを使って情報のやり取りをしています。レシチンが不足していると、この脳の神経細胞が栄養不足のようにやせ細ってしまい、神経細胞どうしで行われている情報のやり取りに支障が生じてしまいます。

すると、脳内ホルモンのバランスに異常が生じたり、情報が途絶えたりして、キレ・イライラ・不眠・集中力の欠如・物忘れ・ウツなどが起こりやすくなってしまうのです。

また、レシチンは脳内ホルモンの原料になるアセチルコリンの源になります。具体的にいうと、卵黄のようにレシチンを含む食品をとって、そのレシチンが体内に吸収されると、肝臓で分解されてアセチルコリンなどに生成されるのです。生成されたアセチルコリンは、血液に乗って脳に運ばれます。

アセチルコリンは、体を休める副交感神経を刺激し、血管拡張・消化機能冗進・発汗などを促す作用があります。脳では、学習・記憶・睡眠・目覚めなどに深くかかわっており、アセチルコリンが不足すると記憶力・思考力が鈍ったり、感情の起伏が激しくなったりします。

そのために、レシチン不足によって、前に述べたキレ・イライラ・不眠・集中力の欠如・物忘れ・ウツなどが非常に起こりやすくなってしまうわけです。

レシチン不足は怖い認知症すら招く

さらに、レシチン不足で、脳血管性認知症やアルツハイマー病などの怖い認知症も起こりやすくなります。

脳血管性認知症は、脳卒中の発作などによって生じる認知症。この脳卒中には、血管が硬く狭まり、しかももろくなる動脈硬化が深くかかわっています。動脈硬化は、簡単にいえば血管壁の内部にコレステロールなどが付着することが原因になります。

レシチンは、この血管壁の内部にたまったコレステロールを取り除くHDL(高比重リポたんばく)の働きを促進する作用があります。また、レシチンは血管壁の細胞膜に多く含まれていて、血管を若々しく保つのに深くかかわっています。

こうしたことから、レシチンが不足すると、脳卒中を引き起こしやすく、その結果、脳血管性認知症を招く、というわけです。

一方のアルツハイマー病の原因は、いろいろな説があります。最も有力な原因としては、異常なたんばく質の凝集による脳の神経細胞の萎縮と死滅とされています。脳の神経細胞が萎縮したり死滅したりすることで、脳内ホルモンの生成不足・伝達遮断や脳の組織障害などが起こり、本来の脳の役目を果たせなくなるのです。

そのため、レシチン不足で脳の神経細胞がやせ細り、しかもアセチルコリンが作られない状態だと、アルツハイマー病に発展しやすくなるといえます。実際に、アルツハイマー病の患者さんは、アセチルコリンが極端に減っていることが判明しています。

以上のことから、レシチンこそ脳を活気づけて物忘れもウツも認知症も防ぐ驚くべき健脳栄養として、今注目を集めているのです。

→レシチンが手軽にたっぷりとれる一品としておすすめなのは卵がけ納豆

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