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リノール酸を多く含むサラダ油の過剰摂取が、脳の衰えを招き物忘れが多くなる

投稿日:6月 19, 2017 更新日:

油は摂取量よりも種類に注意が必要

健康志向の高まりから、カロリーが高い油脂(食用油)の摂取量を気にする人は多くいます。しかし、油脂の種類まで吟味する人はあまりいないでしょう。実は、脳をむしばむ落とし穴が、そこにあります。もし、みなさんが食用油としてサラダ油を常用しているなら要注意です。

これまで脳が衰える主原因は、加齢による動脈硬化や精神的なストレスと考えられてきました。しかし、最新の脳科学研究によって、物忘れの頻発やアルツハイマー病などの認知症といった脳の衰えを招く要因として、サラダ油の過剰摂取が浮かび上がってきたのです。

サラダ油は、JAS(日本農林規格)で定められた原材料(コーン・大豆・ベニバナなど)と製法によって作られた、精製度の高い植物油のこと。味やにおいにクセがないサラダ油は戦後に広く普及し、各家庭で調理に用いられているほか、安価なインスタント食品やスナック菓子、ケーキ、菓子パンなどの加工食品に多く使われています。

では、いったいサラダ油の何が問題なのでしょうか。それを理解するには、油脂の構成成分である脂肪酸の種類を
正しく知る必要があります。

日本人が過剰摂取するリノール酸の害

油脂は、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸(一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸がある)」に大別されます。このうちサラダ油は、多価不飽和脂肪酸に属するリノール酸(オメガ6系)をとりわけ多く含んでいます。

リノール酸は、人体に必須の脂肪酸です。しかし、厚生労働省の調査によれば、一日に必要なリノール酸の摂取量は、8.7gが目安なのに対し、平均で12g以上のリノール酸を摂取しているのです。これは、日本人がファストフードやインスタント食品に含まれるリノール酸を知らぬまに摂取しているからで、明らかにとりすぎです。

リノール酸を加熱して料理したものを過剰摂取すると、脳の衰えが進行します。その理由は、以下の3つです。

①炎症物質による害

②トランス脂肪酸による害

③酸化ストレスの害

脳血管性認知症を招く重大原因となる

①から順番に説明していきましょう。リノール酸を過剰摂取すると、炎症を引き起こすプロスタグランジンなどの物質が体内で発生します。この炎症物質は、アトピー性皮膚炎・ぜんそく・肺炎・肝炎などの原因になることが、以前から指摘されていました。

実は、リノール酸から生まれる炎症物質によって、血栓もできやすくなるのです。血栓によって脳の血管がつまって脳梗塞が起これば、脳血管性認知症を招く重大原因となります。

②のトランス脂肪酸は、サラダ油を水素処理して半固形化あるいは固形化するときに生じる有害物質のことで、マーガリンやお菓子の材料となるショートニングなどに多く含まれており、米国では摂取を厳しく規制しています。

トランス脂肪酸には、体内で悪玉(LDL)コレステロールを増やして善玉(HDL)コレステロールを減らす害があります。そのため、トランス脂肪酸によって動脈硬化が進むと、脳の血流が減って脳機能が低下し、物忘れなどが頻発しやすくなるのです。

脳の神経細胞を壊死させる猛毒

③の酸化ストレスの害はさらに深刻で、加熱したサラダ油から発生する「ヒドロキシノネナール」という神経毒がその犯人です。ヒドロキシネナールは、脳内で情報ネットワークを形成する神経細胞のシナプス(接合部)をサビつかせたり、神経細胞の細胞膜を酸化させて、壊死に追い込んだりするのです。

脳の神経細胞がヒドロキシノネナールの害を受けつづけると、情報伝達が滞って物忘れが増え、ウツ状態となり、認知症のみならずパーキンソン病などの難病を招くこともわかってきました。

脳の中でも、酸化ストレスにとりわけ弱いのは、記憶をつかさどる海馬という部分です。実際に、私たちは、ヒドロキシノネナールによって海馬の神経細胞が壊死する事実を突き止め、国際ジャーナルに発表しています。

このように、リノール酸を多く含むサラダ油の過剰摂取が、脳の衰えを招く原因となるのです。サラダ油というと、その名称や植物性であることから、健康にいい食用油と誤解している人が多いようですが、その摂取により物忘れや認知症を招く恐れが高まることを、知ってほしいと思います。

→サラダ油をやめてアマニ油をとると物忘れが改善できる

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