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物忘れ防止脳トレ 認知症対策

脳全体を活性化して、物忘れを防止する「リズム音読」

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アルツハイマー病の脳機能の検査値も向上

認知症の中で患者数が最も多いアルツハイマー病は、現時点で治療法が確立していません。だからこそ、日ごろの認知症予防がとても大切になります。

ここでは「パワー音読ドリル」と総称して、さまざまな音読のやり方を紹介していますが、どのような方法であっても音読を習慣づけていれば、認知症の発症と進行が抑えられることは間違いないでしょう。

音読による認知症の予防・改善効果は、これまでに行われた研究でも確認されています。

例えば、福岡県の老人施設では、アルツハイマー病の患者さんに小学校低学年用の童話を一日に最長で10分ずつ音読してもらい、それを週に5日間、半年にわたって続けました。

その結果、脳の前頭前野の働きを調べる検査(FAB)では、音読を行わなかった患者さんの平均点が半年後に6.8点(18点滴点)から6.3点へと低下していたのに対し、音読を続けた患者さんの場合は、7.0点から8.1点に上昇していたとのことです。

また、京都府の老人施設では、アルツハイマー病の患者さんに音読を取り入れた学習課題を一日に15~20分ずつ、週に3日間、取り組んでもらいました。

すると、半年後にFABの平均点が8.05点から10.91点に向上したほか、コミュニケーション能力や身体能力の大幅な改善も見られ、排泄や食事の介助が不要になったケースもあったそうです。

文章を理解しながら音読するのが大切

このように、音読の習慣は前頭前野をはじめ脳全体を活性化して、物忘れを防止し、アルツハイマー病でさえ改善に導きます。

では、みなさんが音読を行うに当たって、どのようなことに注意すればいいのか、ポイント別に紹介しましょう。

●音読に使う文章

小説や詩、演劇の台詞など興味が持てるものであれば、どのような文章でもかまいません。

ただし、同じ文章を何日もくり返し音読していると、その文章に慣れてしまって、脳に伝わる刺激も徐々に薄れてきます。同じ本を音読する場合でも、毎日違ったページを開き、新しい文章を目で見て、口で話し、耳で聞き、脳に新鮮な刺激を与えてください。

●文章内容の理解

単純に文字を声に出して読むだけなく、書いてある内容を理解しながら読みすすめるのが大切です。そうすることで、脳のブローカ野やウエルニッケ野など、言葉の理解にかかわる領域も刺激を受けて、脳の広い範囲が活性化します。

ただし、音読中に見知らぬ単語が出てきた場合は、とりあえず読み飛ばして全文を読み終え、あとでその意味を調べるようにしましょう。

リズムとテンポを意識してハッキリと読もう

●声の出し方

短歌や俳句、詩、漢詩は、五七調・七五調であったり、韻を踏んでいたりします。また、小説でも名文といわれている文章は、リズム感があって読みやすく、覚えやすいという特徴もあります。

リズム感のある文章を音読すると、聴覚に心地いい振動が伝わるので、脳も刺激を受けて記憶しやすくなるのです。

また、リズム音読をするさい、口は大きく開けてハッキリと読みましよう。大きな声を出して読めば、脳が活性化するのはもちろん、咽頭部の訓練にもなるので、高齢者に多い誤囁を予防できます。

●音読をする時間

これまでに行われた音読の研究によれば、毎日、10分程度が効果的です。忙しいときや疲れているときは、2~3分でもいいので毎日続けるようにしてください。

●音読のスピード

音読に慣れてきたら、徐々にスピードを上げて早口で読むようにしてください。

早口で読むと、脳の前頭前野の血流が促されるという試験結果も報告されています。ただし、この場合もロを大きく開けて、リズムよく、内容を理解しながら読みましょう。

→音読の効果を活用した脳トレ「パワー音読」で脳を活性化

→早口言葉が脳を効率よく刺激するトレーニングになる

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