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物忘れ防止脳トレ

早とちり物忘れが気になる人は「三次元絵探し」を試してみよう

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視界の中にあるのに認識できない

みなさんに一つ、なぞなぞを出しましょう。

「同じ物を見ているのに、人によって違って見える物はなに?」

これも脳トレだと思って少し考えてみてください。ヒントは、おそらく女性なら誰でもほぼ毎日見ている物。自分の身長より大きい物もあれば、手のひらに収まる小ささの物もあります。

わかりましたか? 正解は、「鏡」です。同じ鏡を見ていても、見る人や使う場所によってそこに映る顔や風景が違うわけです。

この答えには誰もがなるほどと思うはずです。しかし、鏡を見ているわけでもないのに同じ物が違って見えること
があるというと、みなさんは驚くかもしれません。

例えば、外出前に財布を探している場面を思い出してみてください。心当たりのある場所を探しても見つからず、家族に「財布はどこに置いたっけ?」とたずねたら、「目の前のテーブルの上にあるでしょ!」と指摘されたことはないでしょうか。

自分も家族も同じテーブルの上を見ていたのに、そこに置いてある財布が自分だけ見えていなかったわけです。

これは財布にかぎらず、カギや携帯電話、眼鏡、テレビのリモコンを探すときも同様で、視界の中に探し物があるのにそれに気づかないという失敗は、誰でも身に覚えがあると思います。

あるいは、「トイレ」 を「トレイ」、「ひつまぶし」を「ひまつぶし」と読み間違えたり、時刻表に書かれている時間を見聞違えたりした経験のある人も多いはずです。

見逃しや見間違いが多いと後頭葉が心配

「早とちり物忘れ」とも呼ベる見逃しや見間違いは、多少なら誰にでも起こるものですが、それが度重なる人は要注意です。というのも、こうした人では、脳の中で視覚や色彩の認識をつかさどる「後頭葉」の衰えが疑われるからです。

私たちは物を見るとき、目とともに脳も働かせています。特に、大脳の後ろ側に位置する後頭葉は「視覚中枢」とも呼ばれ、見るという行為と密接にかかわっています。

目から得た情報は網膜や視神経を介して電気信号に変換され、脳の奥にある視床を経由して後頭葉の視覚野へと送られます。こうして外部から得られた情報が後頭葉で認識されて、初めて「見えた」ことになるのです。

目が正常であっても後頭葉が健全に機能していなければ、見るという行為にも不具合が生じます。実際、脳出血や脳梗塞などで後頭葉が障害されると、目はうまく働いているのに見えている物が認識できないという症状の起こることがわかっています。

また、後頭葉の機能低下が起こりやすい認知症の「レビー小体型認知症」では、電源コードをヘビと見間違えたり壁の模様が虫に見えたりするなどの幻視・錯視が起こりやすくなります。ちなみに、レビー小体型認知症によって起こる見間違いは、見間違った物に手で触れると正しく認識できる場合があります。

重なった絵を一つずつ判別する

早とちり物忘れの原因となる後頭葉の衰えは、放置していると脳全体の機能の低下につながる危険もはらんでいます。見逃しや見間違いが多くて気になる人は、ぜひ後頭葉の強化に励んでもらいたいものです。

後頭葉の強化法としておすすめなのが、「三次元絵探し」です。三次元絵探しとは、三つのイラスト(線画)が重なった絵を見て、描かれている物すべてを判別するという脳トレです。

三次元絵探しでは、一見して何が描かれているかわかりづらい絵に対して視覚を目いっぱい活用し、頭の中で、知
恵の輪を解くように三つのイラストを一つ一つほぐしていくということを行います。

当然、この脳トレを行っている間は後頭葉がフル活用されます。また、何が描かれているのかを注意深く見分けたり、問題を解くのに集中したりすることから、注意力や集中力の向上も期待できると考えられます。

三次元絵探しは、実際に保健・医療・福祉施設などで活用されていますが、評判は上々です。早とちり物忘れが気になる人は、ぜひ試してみてください。

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